子供は親の運転を見て育ちます。
いきなり、訳分からんトピックに思われるかも知れませんが、実はかなり重要なことです。
生活のあらゆることに言えることでしょうが、子供は親の行動を見て、学んでいきます。
当然、自動車の運転に関してもその例にもれず、親の影響を多く受けているものです。
例えば、僕の親などはオートマ車を運転するとき、全くと言っていいほど、ギアチェンジを
行いません。そういうのを見て育った僕は、「オートマ車はギアチェンジが不要、変える必要が
あるのは、雪道など特殊な場合のみ」と考えていました。教習所では、急な坂道を下るときや
場合によっては、
信号等で停車する際においても減速チェンジが必要と
教えられる場合もあります。
このように、自分の親の「慣れた運転」に”なれて”しまうので、教習所で運転を習うと、
違和感を感じることが多くあるでしょう。(実際、誰もが違和感を感じます。)
また、自分自身が”親”になったときに、子供の手本となれるような運転が
できるのなら、それはすばらしいことですね。
一時停止
教習所構内で運転するにせよ、路上にでて運転するにせよ、意外と見落としちゃうのが、この
「一時停止」でしょう。一時停止が必要なのは、「一時停止の標識のある場所」、「踏切の手前」
「中央線のある道路へ出るとき」「赤点滅の信号」「歩行者が横断歩道を渡ろうとしているとき」
「歩道を横切るとき」などと、数限りなく存在します。
しかし、一般ドライバーは、ほとんどと言っていいほど、一時停止をしません。
当然問題となってくるのが、上に書いたように「親の慣れた運転」を見慣れていると、教習中
ついつい一時停止の必要性を忘れ、「検定中止」などのペナルティーを受けてしまいます。
この、「一時不停止」の失敗を犯してしまうのは、得てして自分の通り慣れた道でしてしまうこと
が多く(普段、一時停止してる車を見たことがないから)、検定中止になって初めて、そこが
「一時停止」する場所である、というのを気付く教習生もいるようです。
まき子未確認
「巻き込み確認」です。お間違えのないように。
ドライバーの何パーセントが、これをしっかり実行しているのでしょうか・・・?
免許取り立ての「初心者」ドライバーか、よほどの安全運転を心がけているドライバーしか、
これを行っていないような気がします。
説明が後になっちゃいましたが、自動車が交差点で左折する際、自動車の左側方を抜かそうとする、
二輪車を左後輪で巻き込んでしまう事故が多発するので、このような制度?ができあがりました。
行為としてどういうことをするかというと、読んで字のごとく、左折の時に、左後方に二輪車などが
いないかどうかを、目視(振り返って目で見る)して安全を確認するというものです。
この制度があるおかげで、交差点を左折するとき、か・な・り、忙しくなってしまいます。実際、僕も
「巻き込み確認ができてない」と言われて、補習をくらっちゃいました。要注意です。
方向指示器
これも、教習中は厳密に取られますから要注意です。
当たり前なので説明はいらないと思いますが、一応させていただきますと、
車の方向や進路を変更するときには
指示器(ウィンカーとも言います)を使用しなければなりません。
交差点で出すのは当たり前で誰もが知っていますが、
例えば駐車場や車庫などから車を発進させるときなども、
実は指示器が必要で、もし出してないと「検定」や「見極め」では減点をくらってしまいます。
また、やっかいなことは、交差点で右左折するとき、指示器をいつ出してもいいというわけではなく、
進路変更の3秒前、交差点の手前約30mからと、決められています。
これよりも、早すぎても遅すぎても、これまた「減点」をくらうわけですねぇ。
一般ドライバーを見ていると、よく「交差点の直前」で指示器を出しますが、こういうのに
「なれて」しまっていると、教習中はチョンボになってしまうので注意しましょう。
半クラ (MT車)
自動車のトランスミッション(エンジンの動力をタイヤに伝える機関)には、大きく分けて
2種類ありまして、AT車(オートマチック・トランスミッション車)とMT車(マニュアル・
トランスミッション車)と呼ばれます。普及度から言えば、AT車の勢いはすさまじく、
MT車はAT車に駆逐されつつあります。が、しかし、費用の面からいえば、MT車は
AT車よりも優れており、業務用などには依然MT車が多く、「免許はMTで取って、
実際運転するのは、ATというのが主流です。
前置きが長くなっちゃいましたが、そのMT車を運転するとき、確実につきまとうのが、
この「半クラ」です。駆動系の説明をしだすと、長くなっちゃうので割愛しますが、
「半クラ」なしにMT車を発進させようとすると、「エンスト(エンジンストップ)」
してしまうわけです。つまり、進めなくなっちゃいます。
クラッチを踏む足を「ゆっくりゆっくり」とあげて、車が動き出したところで、
「止める」のが、「エンスト」をしないコツでしょうか。で、車が動き出して少ししてから、
完全にクラッチをつなげてしまう(足を上げ切ってしまう)と、
スムーズな発進ができることでしょう。(半クラのままだと、クラッチが焼けてしまいます。)
ただ、最初は「わかっているけど、できない」ってなりますので、慣れるまで、
何度もがんばりましょう。
(注意:よくある?失敗らしいのですが、「半クラ」を「半分”クラクション”」と
勘違いするようです。全く違うルートで2つ、そういう話を聞きました。
教習中、教官をそんなことで困らせないようにしましょう。(笑) )
坂道発進 (MT車)
AT車でも「坂道発進」の教習はあるのですが、難しいのはMT車の場合ですので
ここでは、MT車の「坂道発進」について話したいと思います。
MT車で坂道発進がなぜ難しいのか?
答えは簡単で、上に書いたように「半クラ」が存在するからです。
エンジンの動力がタイヤに伝わるまで、MT車の場合どうしても、時間がかかってしまいます。
(クラッチペダルを踏み込んでるときは、動力は完全にカットされています。)
その動力が伝わっていない間、タイヤは重力によって坂道の下へと転がってしまいます。
(つまり、逆走しちゃうことになります。)
そうならないように、「動力が伝わるまでの間」サイドブレーキをひいて、
車が後進しないようにするのですが、「半クラ」をうまくできないと、今度は、
サイドブレーキが仇となって、「エンスト」をしてしまいます。
つまり、サイドブレーキ、半クラ、サイドブレーキの解除という3つの動作を、
ほぼ同時にしなければならず、またそのタイミングが一つでもずれてしまうと、
エンスト、または坂道を後進、となってしまいます。
MT車の運転の中で、もっとも難しいことの一つとされています。
S字クランク・直角クランク
僕は、これ全然大丈夫だったので、どこが難しいのかよく分からないのですが、
教習所の中でも「S字、俺できへんねん」といった会話をよく聞きました。
たぶん、難しいんでしょうねぇ・・・。(実感がないので)
タイヤがどこを通っているのか、っていうのを常に意識してれば、余裕です。
あと、ハンドルの取り回しって言うか、「どれだけ回せば、どれだけ車がまわる」
ってのを理解してれば、そんな苦痛にはならないと思います。
修了検定・卒業検定 (1999/5/21 Up)
仮免許前(修了検定)、そして本試験前(卒業検定)というように、
自動車学校の「区切り、区切り」に登場するのがこの「修検・卒検」です。
70点以上を合格点とし、減点方式で得点が教官によってつけられていきます。
当然、検定中にいろんな「ミス」をすると、そのミスの内容に応じて、
「減点」がなされていきます。
「ブレーキ補助」「ハンドル補助」「進路妨害」「一時不停止」「脱輪大」などは、
マイナスが大きく、即刻、「検定中止」となってしまうので注意が必要です。
また、「脱輪中・小」「エンスト」「ふらつき」などは、それだけでは、
「検定中止」なるほどの減点とはなりませんが、回数を重ねると(それも数回で)
不合格となってしまうので、油断は禁物です。
ま、普通に運転してれば、落ちることはありません。
特に、卒検に関しては、一緒に受けた人の中(40人くらい)で、
落ちるのは、一人か二人ですので。よっぽどの事しない限り大丈夫でしょう。
仮免前・卒検前学科テスト (1999/5/26 Up)
マーク式の筆記試験です。
「長い下り坂などで、フットブレーキを多用するとブレーキの利きが悪くなるので、
エンジンブレーキを使いながら下るとよい」
といったような、基本的なことを聞かれる一方、
「緊急車両が近づいてきたので、安全地帯に進入して緊急車両に道を譲った」
というように、「○」とも「×」とも取れるような”難問”も出題されるので、
充分な準備(けど、一夜漬けで大丈夫やけど)が、必要となります。
常識だけで、解けるような問題ばかりではないので、注意して下さい。
ちなみに、合格点は90点です。
ケアレスミスをしないよう、ゆっくりと時間をかけて解きましょう。
時間は、有り余るほどあります。(僕は、3〜4回見直しができました。)
あと、マークを読みとる機械、かなり優秀なのを使ってるようなので、
「消し残し」などがないように、十分に注意して下さい。
(ま、センター入試を越えられた方は、大丈夫でしょうけど
問題なのは、面接だけで大学に入れる、某学院高等部生などは気をつけましょう。)
路上教習 (2000/1/31 Up)
意外とスピード出ちゃうんですよね。
教習所構内では、教習所の広さにもよりますが、時速40kmって相当早く感じるんですよ
それが、路上へ出た途端、全然違いますから。
まず、回りを見渡すと「法定速度」で走ってる車なんていませんもの。
ついつい、回りの車のペースに巻き込まれて、速度超過ってことが良くあります。
注意が必要ですね。
あと、教習車は法定速度で走らないといけないので、
車線変更とかが大変なんですよ。
自分は、時速40kmで走ってるのに、横の車線の車は時速60kmで、
ガンガン飛ばしてることなんてよくある話です。
慎重に、しかし大胆に(笑)車線変更していかなければなりません。
横断歩道を横切ろうとしている歩行者にも注意が必要ですね。
教習所内には、存在しないものですから。>歩行者
歩行者保護の原則の下、信号のない横断歩道で渡ろうとしている歩行者がいれば、
多少不自然であっても、停まって歩行者を先に行かせるようにしましょう。
でないと、教官に怒られます・・・。
自分の前を走っている車が、歩行者を気にせずに通り過ぎていったから、
自分もその流れに乗って走り去ろう、っていう考えは通用しません。
高速教習 (1999/5/26 Up)
長い教習所教程の中で、一番楽しいのがこの「高速教習」でしょう。
僕の場合、「舞鶴道」において高速教習だったので、猪名川ー三田(舞鶴のインターがあります。)
と、1時間近く地道運転を楽しんだ後、車の少ない舞鶴道での教習だったので、
「楽しいドライブ」って感じでした。
他の教習所に通っていた友達に話を聞いても、「高速教習は楽しい」ってのが、
一般的な意見でしたので、教習所生活のいい思い出になることでしょう。
複数人(時間がかかるから)で教習が行われることが多く、
免許を取った後どんな車に乗るとか、警察の取り締まりがどうとか
いったような世間話をするので、今後のドライバー生活の糧となることでしょう。
ま、その時の教官の当たり外れによるんですが・・・。(笑)
蛇足なのですが。
仮免許を取ったからといって、「親を乗せて」高速道路を走っては行けません。
仮免許では、「高速道路の運転」は許可されてませんので・・・。
たとえ、あなたの親御さんが普通免許取得後3年以上(免停期間除く)を経過していても、
それは、「一般道」の話であって「高速道路の運転」は例外ですので。
勘違いがおこりやすいところなので、どうぞご注意下さい。
つまらないことで、せっかく取った「仮免」をムダにしてしまわないように・・・。
シュミレーター 危険予測 (1999/5/26 Up)
僕の教習所はありました。>シュミレーター
なんか、「教本を一緒に読んでそれで終わり」って教習所もあるみたいなのですが。
えっと、ゲームセンターの車のゲームみたいなので、「飛び出し」「巻き込み」とかの
「危険予測」をする教程です。
結構、シュミレーター、大げさに作られてまして、「え?まじで?」っていうような
「危険」もかなりの数ありました・・・。
「ボールの後に子供が飛び出してくる」というようなオーソドックスなのや、
いわゆる「サンキュウ事故」というような、実際におこりうるのもあります。
教官に言わせると、
「シュミレーターで人をひくと、その印象が強く残って
実車を運転するとき、安全に運転できる」
のだそうです。
本試験 (1999/6/20 Up)
各都道府県にある、自動車免許センターに行って受験します。免許取得の最後の関門。
自動車学校卒業後、1年以内じゃないと受けられません。ま、ほとんどの人が、
卒検合格の次の日くらいに、受けに行くのですが。学校の授業などで、予定が合わないときは、
とことん合わないものなので、あまりギリギリまで引き延ばすと大変です。
細かい交通法規とかって、教習終わっちゃうとどんどん抜けていきますし・・・。
なんにせよ、出来るだけ早く受けちゃう方がいいですね
テスト形式ですが、マーク式で100問。(のはず。もう忘れました)
100点満点で、90点以上合格です。
少しは勉強しとかないと、しんどいかも知れません。常識で解ける問題もあるのですが、
細かい数字、例えば、消火栓から何メートルいないは駐車禁止、とかってのは、
暗記してないと、とても解答できませんので・・・。
で、昨年(1998年)の11月から、自動車学校の教習課程が変わりまして、
それにともなって、本試験も改訂されたようです。
90問は、従来通りの一問一答形式だったのですが、残り10問分が、
ビジュアル問題になったそうです。
どういうものかというと、問題用紙に絵が描いてありまして、
それを見て答えるというものだそうです。
絵ってのは、運転者から見た視野に基づいて描いてあって、その絵のような状況になったとき、
どのような運転をするのか?って言うように、問われるそうです。
つまり、単に数字とか覚えるだけじゃなくて、あなた自身の運転に対する認識が
問われるようなのです。
こればかりは、教習中にいかに自分の運転を意識してるかによりますので、
単に、「補習項目を消していく」というのではなく、「積極的に安全運転を心がける」
といった態度が、必要となってくると考えられます。
さて、問題を解く上での技術的な話ですが、問題の形式が、○×問題である以上、
極端な話、全く交通法規を知らなくても、(1/2の100乗)×100C90の可能性で
合格できてしまうわけです。ま、それは「ほぼ無理」なので、ある程度の知識が必要なのですが。
僕が受験したときの感じで言いますと、「ある程度の知識」とか「常識」で、
およそ8割方は、確実に答えが分かります。
で、残りの「あやしいな」って部分のやり方なんですが、
まず、文章を注意深く読んで、その問題の趣旨を考えるわけです。
「なんで、この問題が出されたんやろ?」
「なにが(もしくは、どの部分が)、問題として聞かれているんやろか?」
って言う感じにです。
次に、関連する交通法規を、自分の教習中の運転とかも含めて思い出すわけです。
例えば、「歩道を横切るとき、教官に一時停止しろよって言われたな」って感じにです。
そうすると、例えば
「レストランの駐車場に入るために、歩道を横切らねばならないが、
待ち合わせの時間に遅れていたので、周囲の安全を確認した上で、
徐行して通り抜けた。」
というような問題が出題されたとしたら、
「なにが、趣旨か?」の部分で、「歩道を徐行して通り抜けた」
が、メインであって、他の部分は問題をややこしくするためだけに
存在していると言うことが見えてくるはずです。
で、自分が暗記したこととか、教習中の経験とかを思い出して、
「あ、教官、あんなこと言ってたな。徐行じゃなくて一時停止や」っていう風に、
問題が解けてしまうわけです。
ちなみに解答は、「誤り」ですので。(文章読んでれば、おわかりでしょうが)
あと、時間配分ですが、たぶん早く終わっちゃいます。
僕は、3回見直しができました。
あせらず、ゆっくり解けば、充分に間に合うように時間設定がされています。
落ち着いて、免許への最後の関門をクリアして下さい。
免許取得まで、あと一歩です。がんばりましょう!!