• 可燃ゴミ

　三田市では、今か念込みは週２回の収集を、三田市指定のゴミ袋に記名をして入れることを
方法として取り入れている。しかし、実際のところは、三田市横山町在住のＫ君（仮名）のように、
無記名で出したり、袋の口を縛らないでそのまま出したり、収集日の前日、ひどいときには、
２日も３日も前にゴミステーションに出すなど結構ルーズな面が住民にはあると思う。
　可燃ゴミの内容としては、生ゴミや紙類の他に、発泡スチロールやプラスチックなど常識では
考えられないようなものも含まれている。さらに、段ボールも可燃ゴミの一つであり、指定袋に
入れられて捨ててあるのを何回か見たことがある。また１９９８年の６月までは、ペットボトルも
可燃ゴミの一つであった。

• 不燃ゴミ

不燃ゴミもまた三田市指定のゴミ袋（可燃ゴミ用とは別）がある。この指定袋に入れて不燃ゴミと
して出さないといけない物は大きくわけて２つある。一つは空き缶など従来からの不燃物である。
これは、月二回の回収がある。もう一つはリサイクルセンター建設にともない１９９８年７月から
回収が開始されたペットボトルである。こちらの方は月一回の回収となっている。ペットボトルは、
中を洗って、ラベルを取って、つぶさなくてはならないという面倒な作業がともなうため、
そのままなにもせずに出している光景を見かけることがある。
　２つとも月に一回または２回という少ない回収なので、指定日とまったく違う日にゴミステーションに
捨ててあるという現象が共通の問題である。

• ビン類

　ビンは地域によって異なる。横山町のＣ．Ｈ．イーストのようにゴミステーションのそばに
ビン置き場を設置し回収してくれるところもあれば、三田市本町付近のＳハイツのように設置されて
いないところもある。Ｓハイツに住むＳ君（仮名）をはじめ、そこの住民達の一部には、ビンを
どう処理していいかわからず、近くのコンビニエンスストアのゴミ箱に捨てに行くこともある。

• 粗大ゴミ
粗大ゴミとはどういうつもりなのか、三田市は回収していない。
だから、市民は自分の手で業者に持っていくか、業者に引き取りに来てもらわなければならない。
この際、手数料を取られるので、山中への不法投棄も充分考えられる問題である。
我々の調査も三田山中にまでは及ばないために、推測の域をでないのが、残念ではあるが。
• 有害ゴミ

有害ゴミについて、三田市のゴミ行政がどうなっているのかは、残念ながら調べきれなかった。
ただ、明らかなことは、特別に分別して回収を行っているわけでは無いということである。

• 資源ゴミ

　資源ゴミとしてまずあげられるのは段ボールであるが、これについては、廃品回収などに
出して下さいと書いてあるだけであった。しかし三田に住み着いて早半年がたつが、
廃品回収というものは一回も見たことがない。
　また、新聞紙についても同じであり、寺村在住のＳ君（仮名）の知人には、可燃ゴミの日に
どさくさに紛れて捨てている者もいる。


　以上のように三田市のゴミの回収の仕方についてはかなりの問題があると思われるので、
三田と１０万エコロジーの第一回目にゴミ問題を取り上げた。サンダリアンもそうでない人も、
ゴミの回収方法を熟知して、まずは自分から収集法を守っていくことが大切なのではないだろうか。

家庭から出されるゴミの中で、容器・包装廃棄物がしめる割合は、
容積比で約６割、重量比で２〜３割に達しています。
近年の大量生産・大量消費社会においてゴミの量は急増し、ゴミ処理場の
処理能力は限界に近づいています。
これら社会の現状を考える上で、ゴミの減量化、再利用は必要不可欠なことであり、
それらのゴミの多くの部分を占めている容器・包装廃棄物への対策が重要となります。
このような思想の下、「容器包装リサイクル法」が制定されました。

〜日本・ドイツ 徹底比較〜 クローズアップ現代（NHK）

家庭のゴミ袋の中身を徹底比較し、減量のヒントを探った。

日本の埋め立て場は、今のペースでゴミが増え続けると、８年でいっぱいになってしまう。一方、ドイツは思い切った政策で、大幅なゴミの減量に成功。そこで、日本とドイツの家庭ゴミの中身を比較してみると、ゴミの量とその中身に大きな違いがあった。

調査対象：

ドイツ フライブルク市 人口２０万人

ドイツの方のゴミでは、 ゴミの量が日本の４分の１

プラスチック、トレイ、発泡スチロールなどの容器・包装が

極端に少ない

日本 ４１．９ （２７．６ ）

ドイツ １１．７ （２．５ ）

ガラスびんの７０％以上が再使用されている

小売価格に 料金がうわのせされている（ペットボトルで４０円くらい）

ガラスびんをほとんど同じ規格にしている

ペットボトル（日本より厚め）は、洗浄されて２０回くらい使われる

肉、チーズ、魚、果物や野菜などは、はかり売りされている

肉は包装紙に包んで袋に入れるだけ＝トレイはない

売られる段階で、なるべくゴミを出さないようになっている

ドイツでも、当時埋め立て処分場の不足問題が各自治体において深刻になってきた。あと、数年の間にパンク状態に？なかでも、容器包装が家庭ゴミの半分を占めていた。そんななか、１９９１年、環境省の政令（包装廃棄物回避のための政令）を議会が承認し、今後企業が回収・リサイクルの義務を負うようになった（＝排出者責任の明確化）。産業界は当初、政府案に強く反対したが、ダイオキシン問題など環境に対する世論の高まりから受け入れざるを得なかった。（市民、市町村、州が望んでいた＝政府は産業界に対して強い態度がとれた）

容器・包装ゴミの回収は、２週間に１回自治体のゴミの回収とは別に行なわれている。この回収費用の負担は、各企業が背負っていて、その額は３０００億円にものぼる。負担金は、ゴミの種類によって違い、リサイクルしやすいものほど低くなっている。 （例：プラスチック１ｋｇ ２．９５マルク 紙１ｋｇ ０．４マルク）

企業の反発はなかったのか？ まったくなかったわけではないが、消費者のニーズに答える＝製品が売れる＝生き残り、発展につながるので、新しい時代の生き残り戦略として考えた。

子供がゴミを出すのを手伝う＝実習？

小さい頃から、教育の場で養われる。 ゴミの分別方法を教える授業

教科書は下の学年へまわし使いをして、５年

間使われる。

新しいタイプの自販機（大学や公共施設に設置） プラスチックコップは、１度使ったら、すぐにリサイクルにまわしていたが、自販機に洗浄機能をつけることで、コップが繰り返し利用できるようになった。＋自分のコップが利用可能に。

洗浄費用が浮くことで、料金は１割引に。

雑ゴミの１部を発電に 雑ゴミのうち生ゴミ（残飯、腐った食品、パン、ケーキ、 チーズ、魚、肉、野菜、果実）を回収し、処理施設でメタンガスに変え、発電に使う。約１０００世帯分の電力が供給でき、雑ゴミを２０％減らせる。

あらゆる場面（学校、販売の仕方）で、ごみに正面から向き合ってゴミ問題を解決しようとする熱意が感じられる。

酸性雨やダイオキシン問題→環境問題に対する意識の高まり→具体的な取り組み

循環経済法＝循環が前提の生産が必要